部屋が片付けられない!
片付けても、一ヶ月もしたら元通りの汚さ…!
実家もモノが多かった。きっとこれは遺伝と教育のダブルパンチだ…。
散らかった部屋を見て、そんな風に肩を落としたことはないでしょうか?
僕はあります!!!
というのも、元々かなりヤバめな散らかり具合の部屋でして…。
どれぐらいかというとですね。
一人暮らしの部屋に来た彼女が、扉を開けてしばし絶句した後、
「これ、靴脱いだ方がいいの…?」
と欧米スタイルの入室を検討した程でして。
さすがに「これではいかん!」と思い、
- 心理学者
- ミリマリスト
- お坊さん
- 整理収納アドバイザー
などなど、いろんな方の書かれた片付け本を、片っ端から読み漁りました。
そんな中でも!
一番の当たり本をご紹介します。
何が当たりかって、マインドセット(考え方)に加えて、具体的にどうすればいいのかのテクニックが満載だから。
この本のおかげで、僕の部屋もモノがあるべきところに収まって、床も広々。
服でも本でも、探さずスッと出せるようになりました!
- 「モノが多い」
- 「部屋が汚い」
- 「片付けられない」
そういう自覚がある人は、この記事を読み進めてください。
本を買わなくても、大体の内容はつかめるように書きました。
「片付けられない」はテクニックを身につけることで治ります。
いってみよーう!
目次
片付けの本当の目的とは?
ダイエット同様、目的がハッキリしてないと、テクニックを身につけても行動に移せません。
そこで、片付けられないあなたにお聞きします。
「片付けの目的はなんですか?」
部屋がキレイになることでしょうか?
それは違います。
いつだって、本当の目的は表面的な目的の奥にあります。
片付けの本当の目的とは、人生を最大化して幸福を手にいれることです。
いきなりスケールの大きい言葉が並びましたね…。
どういう意味か、流れを説明します。
- モノが減り・部屋が片付く
- モノの管理コスト・探す時間が減る
- 時間と集中力が増える
- 頭脳労働に集中できる
- 生産性が上がる
- 副業や、本業の勉強をする
- 収入が増える
- お金で時間を買えるようになる
- もっと頭脳労働に集中できるようになる
- 以下、無限ループ
つまり、「自分の本当の目的を達成するために、余計な時間を取られるモノを片付けよう!」ってことです。
この目的意識があるかないかで、これからご紹介するテクニックの身につき方が変わってきます。
鍵は時間と集中力。
実際、片付いていない部屋だと、どれぐらいの時間と集中力のロスがあるんでしょうか?
片付けで手に入る、時間(ローコスト管理の原則)
仮に1日にトータルで10分、探しものや、整理整頓・モノの手入れに使ったとしましょう。
すると1年で3600分、丸2日半もの間、不眠不休で作業してることになります。
なにコレこわっ!
こんな無駄なことはないですよね。
また、ビジネスパーソンが探しものに費やす時間は「年平均150時間」というデータがあります。
「ある分野の専門家になるには、1000時間の勉強が必要」というデータもあるので、過去7年分の探しものの時間があれば、何者かになれたはず。
7年前の自分、マジでごめん!
モノはこうやって、自分の時間を、人生を汚染していきます。
これに気づくと、捨てやすくなりませんか?
片付けで手に入る、集中力(初速最大化の原則)
20秒ルールを意識する
何かをするにあたり、集中力を爆発させるために意識したいのは、この2つ。
- 必要なモノが手に取りやすい環境をつくる
- 手順を減らす
このとき意識したいのが「20秒ルール」。
「人間は、とりかかるときに必要な時間を20秒短縮するだけで、それを習慣化できる。逆に、20秒余計に時間がかかるようにするだけで、習慣をやめられる」
(アメリカの心理学者ショーン・エイカーがハーバード大学で行った研究)
アフォーダンスをデザインする
また、「アフォーダンスがデザインされた空間」を整えることも大事。
アフォーダンスとは「環境が行動を既定している状態」のこと。
わかりやすくいうと、「パッと見て何したらいいかわかる状態」ですね!
- 駅のホームに椅子がある
→座る - エレベーターのドアの前にボタンがある
→押す - マグカップに取手がある
→持つ
みたいな!
このデザインを部屋に落とし込んでる例が、ビジネスホテル。
ちょっとしたデスクに椅子。スタンドライト。
そして電源コンセント。
サッと座って、ノートパソコンを開きたくなりますよね。
僕の場合は、この20秒ルールとアフォーダンスを意識して、こういうブログ執筆環境を整えました!
- 机の上にはMacBook・読みかけの本・ブックスタンド・水の入ったペットボトル
- パソコンを開いたら、デスクトップにevernoteとMarsEdit
- 引き出しには耳栓・イヤーマフ
モノを用意する時間や手順を減らすことで、作業に取り掛かる初速を最大化するようにしています。
その結果、ハードルが下がってスッと書き出せるようになりましたね。
机の上は、特にモノを減らす!
モノがあふれた空間では集中力が散漫になってしまいます。
- 読みかけの本を見て「ああ読まないと」
- 散らかった服を見て「ああ片付けないと」
- ぬいぐるみと目が合って「ダニとか、いるのかな」
特に、パソコンのデスクトップと、ほんとのデスクトップ(つまり机の上)は特に要注意。
これらは脳内の散らかり具合に直結しています。
なのでデスクトップのフォルダも3つまでにして、机の上にも極力モノを置かないようにしています。
- 写真
- フィギュア
- 観葉植物
あたりを飾ってる人もいますが、それらも置きません。
こんな集中力が途切れるのを避けるためです。
- 写真
→この景色、ほんといいよねぇ。きっとこんな心地いい風が吹いて… - フィギュア
→の作品、ほんといいよなぁ。特にあの回のあのシーン… - 観葉植物
→癒されるなぁ。育ってきた。ちょっと水でも…
理想はビジネスホテルや、図書館の学習スペース。
机の一枚板のみがある環境です。
スッキリした空間が、スッキリした頭を作ってくれます。
モノが勝手に減っていく7つの質問
「捨てられない」から「捨て体質」に!
ここまで読んでも、「そうはいっても捨てられないよ」って声が聞こえてきそうですね。
でも、そんなあなたも大丈夫。
モノを目の前にしたら、こんな質問を自分に向けてしてください。
「いったん捨てたとして、これを買い直すか?」(買い直し思考)
服を例にしましょう。
クローゼットの前で「ここはお店だ」と言い聞かせるんです。
つまり、「どれを捨てるか」ではなく、いったん全部捨てた状態を想像して、「どれを買い戻すか」を考えるわけです。
散らかった部屋でゴミ袋に入れていくんじゃない。
なんにもない部屋に、ひとつずつ戻していくイメージ。
つまりゼロベース思考!
そうすると、ほんとに要るモノが浮かび上がってきませんか?
「長期旅行に持って行きたいモノか?」(トラベラー思考)
旅行中って、トランクひとつで十分楽しく過せましたよね?
大事にとってるアレやコレ。
意外と今の価値観で見直すと、要らないモノかも?
「誰かが買ってくれるとしたら売るか?」(ネットオークション思考)
「いや、これは本当に気に入ってる。「売って」と言われても断る!!」
そんなお気に入りだけが部屋に残る。
素敵じゃない?
「あの日に戻れたとして、やはりこれを買うか?」(タイムトラベル思考)
「高いお金を出して買ったんだから、これは自分にとって必要なモノなんだ!」
ときに人は自分にそう言い聞かせて、買い物の失敗から目を背けます。
こわいのは、そんな風に自分を騙し続けると、次第に本当にほしいモノ・必要なモノが、自分でもわからなくなってしまうこと。
あなたが本当にしたいことはなんですか?
そのためには、目の前のそれは必要ですか?
「ん〜これは、…要らんかったな!!ミスった!」
次に進むためには、過去の失敗を認めましょう。
「お金が無限にあったら、本当にこれを買うか?」(大富豪思考)
お金があって「いつでも買える」と思えると、心に余裕が生まれて、無駄遣いがなくなります。
逆にお金がないと、セール品なんかを買い込みがち。
「いつでもなんでも買えるとして、これを買うか?(買ったか?)」
こうたずねることで、一番いい、本当に必要なモノだけ欲しくなりますね。
「これを何回我慢すれば、ほしいモノが買えるか?」(ほしいモノ変換思考)
「買い物がやめられない!」って人にオススメの方法です。
- 名もなき服の買い物を4回
→ずっと憧れてる、あのブランドの、アレ
みたいなね!
「これ全部の金額で、アレ買えたやん…」
って気づいて、がっくりしたことってありませんか?
あれを先回りして防ぐイメージ!
- ランチで外食2回
→話題のビジネス書をKindleで一冊!
みたいな手軽なところから練習するのもいいですね。
「3年、5年、10年経っても必要か?」(ロングスパン思考)
未来の自分の価値観を想像するのって、難しいですよね?
そんなときは、逆に過去の自分を振り返りましょう!
- 5年前に買って、今でも愛用しているモノ
- 3年前に買って、結局箱に入ったままのモノ
そうやって自分の価値観・趣向を知ることで、未来を予測できるようになります。
ちょっと抽象的ですけど、僕の場合は「薄い」「軽い」が重要みたいです。
ゴツい腕時計なんかは、男らしくてカッコイイと思って買ったけど、結局身につけなくなりました。
長時間つけてるとジャマになってくるんですよね…。
だから「かさばる」「重い」モノは今後も買いませんし、極力手放しました。
毎日の片付け、7つの習慣
ここでは、毎日の片付けに取り入れたい、素敵な習慣を紹介します。
僕はif-thenプランニング、数量限定、5秒ルールがお気に入りやなぁ。
あなたはどれですか?
「これならできそう!」ってものがあれば、取り入れてくださいね。
1イン2アウト
何か1つ手に入れたら、代わりに2つ手放す!
「1イン1アウト」ってテクニックもありますけど、それだと弱いんです。
もらったモノなんかで、ちょっとずつ増えていく…。
自分の国の入国審査官になったつもりで、モノの侵入を厳しく監視しましょう!
一日一与
捨てるのはもったいない。
でも、メルカリやヤフオクに出すのも一苦労。
だったらもうあげちゃいましょう!
「サイズが小さくなった服は、細身のあの人が着れるかも」
「この本、今のあの人に役立つかもな」
あなたにとっての不用品は、誰かにとっては宝物になるかも!
どんどん人にあげて手放し癖をつけましょう。
5秒以内に元に戻せるルール
5秒以内に戻せるようにすると、モノを探したり、片付けたりするストレスは激減します!
コツはモノの位置を完全に決めること。
「なんとなーく、本棚のこのあたり」
ではなく、バチっとカチッと決めちゃう。だから探さない。
6割収納ルール
「収納」って聞くと、「限られたスペースを有効活用して、いかにモノを多く片付けられるか」、みたいなイメージありませんか?
でもそうではなく、イメージするのは「収納」じゃなくて「飾る」。
家具屋さんのショールームにある棚にも、英和辞典やらオシャレ植物やらが、 ポン…ポンっと置かれてますよね。生活感なく!
いつだって問題なのは、家がせまいことじゃない。
モノが多いこと。
今いる家でモノがギチギチな人は、ひろびろ4LDKに引っ越しても、なんかしらで家中の収納をギチギチにするでしょう。
今、この部屋で変えていこう!
数量限定
よく家にあふれ返ってる服。
これも手放せる可能性が多いにあります。
思い切って、「シャツは7枚、デニムは3本」みたいに、数を決めちゃいましょう!
「そんなことしたら、おんなじ服ばっかり着てると思われそうで恥ずかしい…」
大丈夫です。
あなたは友達や同僚の、服のバリエーションを、どれだけ覚えていますか?
人は他人の服なんて、それほど見てません。覚えてません。
そして服の数を減らすコツは、テーマを決めること。
- どこかに青系を入れて爽やかに見せたい
- シンプルなスタイルにして、アクセサリーでアクセントをつけたい
- ネクタイはいっつも赤系に決めてる!
服でも暮らしでも、自分のスタイルが確立されてる人は魅力的ですよね。
写真暗示
片付いた状態を写真にして飾る、というのがこのテクニック。
鏡を見て寝グセをなおすように、現状と理想を見比べることで、自然と片付ける気持ちがわき上がります。
実はこれ、こどものおもちゃの片付けにも、すっごい有効ですよ!
こども部屋・おもちゃ箱。
その辺りに写真を貼っておくと、「この通りにすればいいんだ」っていう、いいお手本になりますよ。
自然に片付く小技の活用
香りのコントロール
芳香剤でもアロマでも、なんでもいいです。
石けんのような、清潔感のある香りを漂わせましょう。
そうすると、不思議とモノが散らかりにくくなります。
フォーカルポイント
部屋の中で1ヶ所だけ、いつでも完璧にキレイな場所を作るテクニックです。
するとそこに合わせて、無意識に家中を整えたくなります。
if-thenプランニング
「トリガー行動をしたら、タスク行動をする」ってやつ!
例えば、
- 歯磨きしたら鏡を拭く
- お風呂のお湯を入れ始めたら、靴を磨く
- ノートパソコンを閉じたら、机の上をモップでササッと掃除する
みたいに!
if(もし)とthen(そのときは)っていう具合に、毎日の習慣とお掃除をセットにしちゃいましょう。
散らかり倒して、汚れまくった状態だと、掃除するのは一苦労。
でも毎日チョチョイっとやってれば、キレイをキープできますよ!
まとめ:「片付けられない」はテクニックで解消できる!
片付けられない女
片付けられない性格
こんな言葉を聞いたことはないでしょうか?
まるで、
「生まれつき決まってたもの=変えられないもの」
みたいな印象を与えちゃいますよね。
(性別も性格も変えられますけどね!!)
でもそうじゃない。
今日紹介したような心理学の法則を使えば、片付けは誰でもできるようになります。
テクニックです。技術です!練習です!!
まず、どれかひとつでもピンと来たものから試してください。
あなたの部屋と頭と心がスッキリしますように。
そして、ほんとにしたいことが出来て、夢や目標に近づけますように。
その手助けになれば嬉しいです。
では、また!
おまけのひとこと
